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昨日は今日のストーリー

Beautiful things don't ask for attention.

石川雲蝶

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Black-winged stilt

今年はほんま、
天気がイマイチで、鳥も少ない
今日も暇、ただ、
メボsl、ようやく増えてきたのが嬉しい。
だんじらこ(巣立ち雛)がふえてきた。






木原尚
『越後の名匠 石川雲蝶 増補改訂版』
1814年(文化11)、江戸生まれの石川安兵衛雲蝶。20代の頃の江戸ですでに幕府御用勤めになるほど有名な彫刻家として知られていた。が、ここからは憶測だが、天保の改革で規制が厳しくなり、どこも奢侈が禁制になり、いわゆる贅沢品な芸術を司る職種の生活がしんどくなったのではと考えられる。さらに、酒と博打がお好きだったという雲蝶、思うような自分の芸術と腕をふるえる場が少なくなり、ストレスもあっただろう。そこへ、新潟三条からの誘いにくいついたのでは。江戸から離れれば、モチーフに気を使うことも少なかろう。そして、新潟のおおらかな土地で、好きなモチーフを存分に彫りまくった雲蝶。彼の作品を見る限り、オタクの息吹を感じる。そして、作風がとてもユニークでキャラが立ってて素晴らしい。でまあ、仕事で越後に来て、そのまま金物の町三条で入り婿となり、新潟に骨を埋めた。

なんや経緯はよくしらんが
テレビに出てる人が、
”越後のミケランジェロ”と言ったことから、
突如、ガタでも雲蝶ブームがきたとかなんとか
ミケランジェロて、、また、
大きくでたもんやな。
まあ、ルネサンスかねぇ、、
私の印象はと言うと、
温故知新というよりは未来的というか
幕末にすでに芸術の令和が見えてる人みたいな印象。
アニメの新潟的な
デフォルメが素晴らしく
現在のアニメ漫画に通じる
新しさというか、フィギュアっぽいというか
感覚がすんごく良いのねぇ。
スーパーヒーローものとか
戦隊モノの造形とかしたら
めちゃくちゃいいもの作りそう!
臨場感あふれる、
場面を切り取ったみたいなやつよ

ともかく、本書では
新潟の雲蝶作品ガイド的な
写真と説明、場所と拝観公開情報
年表と、雲蝶仕事一覧
見やすく、ガイドとしてもとても良い
が、情報が古いので実地に訪れる際は
ネットなどで調べることが必要






ともかく、
ここに並べるのもなんなんやけど
木彫り
作業の合間にちょこちょこと
彫ってますが、
ようやく木ぃの目ぇがなんとなくわかってきた
(遅っ)

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スップンとか
まだまだ基本練習中

いつになったら仏像にたどりつくんやろか
あははは


セイタカシギ
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源頼政と『平家物語』

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Common porchard

なんか、
梅とソメイヨシノとオオシマザクラが
一緒に咲いてます。
困る、、








栃木孝惟
”源頼政と『平家物語』: 埋もれ木の花咲かず”

先日、平等院を訪ねた折に、
源頼政のお墓の前で、辞世の句が、書かれた立て札を読んで、そういえば、数年前に以仁王調べたわ、、と思い出した。以仁王が身を寄せていた三井寺やら、現地おさらいをしなおしてやっぱり、あることに気がついた。
で、帰宅してから、なんとなく気になってたんだが、つい2月に出版されたばかりの頼政本(本書)発見。なかなか頼政メインの研究書というのも今まで読んだことがなかったので、かなりエンジョイした。何年か前に平家物語は追ったのに、頼政スルーしまくってたんよね。
 源頼政、自刃とはいえ、長寿故にいまいち創作物になりづらかったのかもしれない(ヒドイ言いよう)。保元の乱と平治の乱の両方で勝ち組に入っていて、戦後は平氏政権下で源氏の長老として中央政界で力を持ち続け、清和源氏では当時最高位の従三位までいって、公卿になっている。清盛に好かれ、殿上人。とはいえ、パワーバランスが平家にかたむきまくっていったところで、以仁王と組んであちこちの源氏を抱き込んで平家打倒の挙兵計画(昨日、ちらと書いたが、義仲はこれで挙兵した)をたてたが、情報リーク、逆にカウンターくらって、宇治平等院の戦いで敗戦、自害となる。

で、辞世の句が
埋木の花咲く事もなかりしに身のなる果はあはれなりける

埋もれ木て、、従三位までいって、自刃したとはいえ享年77よ、77。いまでも大往生レベル、さらに平安時代の77よ(しかも従軍できる健康さ)

いっこも埋もれてないように思うんだが(私的感覚)

ていうか、単に私の勝手なイメージではあるが
地位とか権力への執着と
自分の能力が、今ひとつ噛み合ってない人という印象がある。
ダンニングクルーガー症候群というか

歴史IF的に、頼政と清盛が入れ替わってて、
平家物語ではなくて、源家物語(紫のんではなくて、琵琶法師が語るやつで)だったとする。壇ノ浦で源氏が以仁王と入水、滅亡するパターンのやつだったら、どうなってただろうか、、と妄想してみる。
今まで清盛の足跡をたどったりしたが、
清盛、すごいのよ能力が。
情報収集能力とか新しいシステムの構築とか
ゼネコン的能力やら
コミュニケーション能力やら
その凄まじさにえぐいものを感じる。
ifではあるが、
源氏を倒した後は
平安時代がそのまま現代まで続いていたかもしれないなぁ、、と
おもったりなんかしたりして。
まあ、時代名は変わってるかもしれんが、
きっと日本の首都は福原で、
そのまま平安時代が1946年まで続くという。
埋め立てまくって、神戸肥大してるやろうねぇ、、
対外国政策もかなり違うことに、、



ともかくよ、


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平等院にある、源頼政墓
自刃の場所とされる、扇の芝は表門から入って観音堂の宇治川側にある。


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以仁王といえば、会津の大内宿の高倉神社に家来とともに落ちのびていたという伝説があって、ちょっと現地を調べたことがある。以仁王については、かなり興味をもったんだが、頼政はドスルーしていた。

頼政、申し訳ないほどに
どうしても好きにはなれん、、
(あくまで個人的な嗜好です)

すまん、、


宇治川のホシハジロ
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日本古戦場100選

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White-cheeked starling

なつくさや
つはものどもがゆめのあと


先日、
雨の日にかぶる、
雨除けの帽子を見つけまして、
雨帽子?なんていうもんかは知らないですが、
ともかく、その帽子
めちゃくそに気に入ってしまって、
晴れでもかぶってます(あはははは)
ていうか、いつ雨ふるかわからんし
UVもめちゃカットするし、
まあ、オイルドハット的なやつなんですが
もう何年も前に買って、愛用してたやつは
ツバが少々小ぶりでねぇ、
かといって、めっちゃ傘みたいな帽子や嫌やし、
ともかく、これや!!ってのを見つけて大満足。
そして、大お気に入りになってしまうと、
これは予備を買っておくべきか?
と悩むんですよねぇ。
予備、欲しいわなぁ(笑)







日本史蹟研究会・著 会田雄次・監修
『日本古戦場一○○選 』
面白かった!!本オフで激安箱に投入されていた、まごうことなき激安のを回収(笑)。巻頭8ページにカラー写真。100箇所全てに写真(白黒)、地図がある場所もある。昭和45年(1970)発行なだけに、現在と景色がかなり違うのも、非常に興味深い。私の推し本の『アーロン収容所』著者、会田雄次博士(イタリア・ルネサンス史京大教授1916-1997)が監修されている。
100箇所の古戦場には、1合戦の通称、2場所、3交通、4日付、5対戦相手が最初にまとめられていて(交通は当時のもの)、本文には合戦についてのざっくりとした経緯や説明、エピソードなどと、現在の様子などがまとめられている。妙に読みだすと止まらないというか、ハマる。故郷の話や、昔行った場所、最近行った場所も多いが、ビジュアルで初めて見るところもあるので、つい現在の様子をぐるぐる地球地図でみてしまったりして、さらに調べたりしてしまって、暇の潰れる本である。
1城山2島原3沖田畷4田原坂5博多湾6多々良浜7筑後川8耳川9戸次川10浦戸城11勝瑞城12星島13壇ノ浦14厳島15富田城16鳥取城17備中高松城19上月城20三木城21一ノ谷22湊川23大阪城24京都御所25御霊の森26本能寺27山崎28比叡山29鳥羽伏見30宇治川31笠置山32吉野山33千早赤坂34石津35四條畷36磐余37稲城38甘橿岡39十津川40根来寺41大津42佐和山城43賤ヶ岳44姉川45関ヶ原46岐阜城47桶狭間48小牧長久手49長篠50小豆坂51野田城52高天神城53三方ヶ原54金ヶ崎55燈明寺畷56九頭竜河畔57一乗谷城58篠原59七尾城60末森61般若野62倶利伽羅峠63栴檀野64御館65長岡66長森原67上田原68塩尻峠69川中島70横田河原71和田峠72天目山73韮山74石橋山75富士川76小田原77鉢形城78八王子城79小手指原80分倍河原81鎌倉82川越乗83江古田沼袋原84国府台85上野86岩井87結城城88筑波山89箕輪城90沼田城91二本松92会津93人取橋94磨上原95衣川96九戸城97厨川柵98金沢柵99津軽100函館
付録・日本合戦略年表





ムクドリ
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ポイズン・リバー

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Baltimore oriole

昨日もええ天気でしたねぇ
暑かった、
そして、鳥おもろかった
めちゃ動いてんで
目が途中であかんかったが(笑しかない)
なんか、
忙しかったわ。









阿賀野たかし『ポイズン・リバー 異形の棲む湿地帯』
新潟アクションおもろかった。思いっきり実在の新潟市と阿賀野市を舞台に繰り広げられる、架空のホラーアクション無双。もろにB級ホラー感ありすぎて、脳内ビジュアル化がとまらん、配役どころか絵コンテまでつい考えてしまう。フットボールサイズのアンボイナ貝にズグロモリモズの群れが新潟の里山て、冬場どないすんねん(笑)。B級ホラーにありがちな、そこでなんでその行動やねん!とか、この人わかりやすく怪しすぎる!とか、わかりやすく拗れてたりとか、わかりやすくバカとか、やたらと死体多かったりとか(笑)。闇バイトとか違法ドラッグとか”今”なコンテンツもぶっこみまくり。地名は微妙に漢字を変えてあったりする、例えば関屋が関谷になってたりとか、鳥屋野潟基地が入船にあったりとか。もちろんフィクション(あたりまえではある)。阿賀野川がミシシッピ川の下流ような雰囲気になっており、出てくる生物がパプアニューギニアあたりの感じで、妙に暑い国っぽい描き方なのが面白い。そして、主人公はバロームワン(古っ)。もう、最初からバロームワンをイメージしてしまい、最後まであの姿のまま脳内ビジュアル化で押し切った(個人の脳バグともいう)。ご都合万歳!これはご当地ラノベ というか、ご当地ホラーというか、多分ガタ民は妙に楽しめるのでは?さて、2時間ホラーにするならば、誰に演ってもらおうか(笑)ガチムチ万歳でお願いしたいです。




ボルチモアムクドリモドキ
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異形の変態

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White-naped crane

鶴は人に変態したりする

いいお天気の季節になりましたねぇ
あまりに明るいので、
冬の間に目が暗いのにアジャストしてしもぅたようで
眩しくて危険です。
調光レンズなので、サングラス状態ではあるんですが
それでも目の脇から入ってくる光が眩しい
アレルギーでチカチカしてるのも
光に順応できない原因の一つかもしれなかったりして
しらんけど
昨日はめちゃくそ暑かった。
そして、目が痒くて痒くて
しかも、出てきた涙で、
目の周りが被れて(体液でかぶれるって腹立つ)
ピリピリ痛いし、、
なんかもう、
やっぱり水中眼鏡しかないのか(ぎゃはは)
度付き水中眼鏡でも作るかなぁ、、、
そういえば、映画「ノッティングヒル」
(ジュリア・ロバーツxヒュー・グラント)
のなかで、ウィルがでてこないメガネの代わりに
水中眼鏡で映画見るシーンありましたねぇ、、
映画館ならともかく
さすがに街中で水中眼鏡はヤバイ人か(笑)






ジャン=バティスト・ド・パナフィユー
画:カミーユ・ランヴェルサッド
訳:河野彩
『図説 異形の変態: 幻想動物変異百科』

Métamorphoses Deyrolle - Histoires surnaturelles
2016
by Jean-Baptiste de Panafieu
Camille Renversade
メタモルフォーゼのデイロル 超自然的な物語
画が非常に素晴らしい。伝説や伝承、フィクション、ファンタジーなどで出てくる、色々な変身というか異形というか、メタモルフォーゼした生き物の進化を解剖や骨格図で考える。変態と言われて、パッと頭に浮かぶ(個人的に)のは、ウェアウルフや吸血鬼がコウモリになるとか。バレエではハクチョウが人間になったりするし、民話では鶴が人間になったり、猫や狸や狐が人間になるし、西洋でも王子様がカエルになったり、ハリポタでもマクゴナガル先生の科目とかで変態しているし、ラノベ界では、スライムや龍が人間になるのは定番。なんとなく、魔法でパッと違う生き物になったりするのも、実は骨や内臓からミューテーションしてるという、ヲタな設定資料的な、非常に萌えを感じる。全変態だけでなく、キマイラ状の生物、ケンタウロスや天使の骨格画、部分変化(ハエ男など)の内臓図も非常に興味深い。基本、ヨーロッパファンタジーの世界なので、南米や日本に居る設定の生き物なんかも出てくるが、本当に日本で伝えられているものではない。ハイリュウ、たまにヨーロッパ系のウィザードリィ書物で目にするが、Hai RyuとかHai Riyoとか表記されてる、別名Tobi Tatsu(飛龍のことやろか)とかSchachi Hoko(鯱鉾やろねぇ)という、ケツアコアトルに似た素晴らしい日本のフライングクリーチャーらしいが、、シャチホコなぁ、、。まあ良えけど、って思うんだが、まあ、日本のラノベを読んでても、洋風というか日本やアジア以外の文化は全部まぜこぜなことやら、妙に日本ナイズドされていて、意味わからんことがあるが、あれの逆バージョンだと思えば、理解しやすいかと思う。まあ、文化の無理解というのは、えてして面白い芸術を生むもんですな。私は好きです(笑)


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本書内に出てくる”ハイリュウ”なる異形は
まさにこやつを線画にしたものなので、
日本の龍の子供、とされている霊獣ですねぇ。
スカルプチャー用語的には「飛龍」とか、「応龍」と呼ばれて、
水や波との組み合わせで意匠されることがほとんど。
『和漢三才図会』によると
龍の頭、魚のような胴体、翼のある姿とある。






ハイリュゥ!!w

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しゃちほこ

メモホルダーです。
文鎮にもなる重さで、めっちゃ重宝してます。
古道具屋で、200円ぐらい?だったか
超お気に入り







マナヅル
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