ビーバー

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昨日は午前中雨、
レイトモーニングには曇りになったので、
ちょっと出て、
本屋に寄って、ガチャ回して、
食べ物買って帰ってきた。
多分、20年以上ぶりで天丼食った。
天丼弁当やけどな。
コロモがびろびろになってて美味しかった(笑)
知らんまに、デコに傷ができてて、
流血した模様
顔を洗うとめちゃ染みる。
基本、屋外作業では帽子を脱ぐことがないので
どこで切ったんか???不明すぎる。


昔は、本当ビーバーも減って、
保護のために、ビーバーダムやビーバーを発見したら
報告してください、って言われてたんですが、
この10年ほどは
ほんと、めっちゃビーバーをみるようになって、
森の一部エリアが丸裸にされて、
問題になったりしましたねぇ、、
ビーバーダムを見たら、報告してください、
処置の必要がある場所かもしれないので
って、感じに変わってましたわ。
新ビーバー派とアンチビーバー派が
いつももめてたという印象がありますな。
図書館で借りましたが、
これは文庫で出たら買います。
だから、いっぱい売れてほしい
図書館で借りた人間のいうセリフではないが笑
ベン・ゴールドファーブ『ビーバー』
世界を救う可愛すぎる生物 訳:木高恵子
Eager
The Surprising,
Secret Life of Beavers and
Why They Matter
by Ben Goldfarb
面白かった!これは、ビーバー教のレリジョステキスト(笑)。もしくは布教書というか、特に前半は、すっかり改宗しそうになったぐらい。ともかく、探鳥中にはほんとよくビーバーやビーバーの痕跡に出会いましたが、なんせ一週間ごと(週末ごと)に細かく伐採が進んで、ダムなども手入れがなされたりと、マイナー手入れだけでなく、メジャー建築もあっという間に竣工してたりした。アメリカン(人間)とは全くかけ離れた(笑)勤勉さ。
そう、ちなみに原題のEagerで連想するのは
Eager Beaver(笑)。イーガービーバーというと、もう、ちょっと行き過ぎに熱心すぎるというか、過度に勤勉すぎる人って感じ。まさに実感できる書籍となっている。
前半部分は白人の入植後の人間由来の北米大陸の環境変化がビーバーを局地的に絶滅させたことが、いかに環境をプアにしたか、というのがエビデンスとともに説明される。もちろんビーバーは毛皮のためだけでなく、牧場や人間の家屋を水没させる害獣として駆除されたという歴史もあり、水没被害にはビーバーを駆除するのではなく、水位を人為的に調節するストラクチャーを設置することによって、コントロールできるという話(場所によるが)。
p33
「ビーバーをわなにかけて捕獲したことが、人類の自然に対する初期の罪の一つとされるなら、ビーバーを復活させることは、自然に対する償いの道となる。生態系を担う動物であるビーバーは、生態学的、水文学的なスイスアーミーナイフ(多機能ナイフ)のようなもので、適切な状況下であれば、私たちが直面するあらゆる景観規模の問題に対処することができる。
洪水を軽減したい、あるいは、水質を改善したい?ビーバーはそのためにいる。気候変動に直面している農業のために、より多くの水を確保したい?ビーバーを配置すればよい。堆積物、サーモンの個体数、山火事が心配?ビーバーを二家族連れてきて、一年後に確認すればよい。
もしこれが大袈裟に聞こえるなら、私はこの本によってあなたの考えを変えるつもりだ。」
そう、まさに布教書。
モンタナ州ブラックフット族の話で、ブラックフット族は、空の世界、地の世界、水の世界という3つの異なる存在の領域を信じており、水の世界には「スイタピ(Soyiitapi)」が住んでいて、水の世界で最も尊敬される存在が「ビーバーの化身(Kitiaksisskstaki)」である。ビーバーの化身は人間とも敏感に応答し、色々な知識なども授けた。そして、水震源を維持しているのがビーバーであると、理解していたらしい。白人の欲を満たすためにビーバー狩りの手伝いをするのが面倒で下劣だとするのだけでなく、その土地のスピリッツを欲のために必要以上に根こそぎ狩ることについて、いけないことであるという認識があったようだ。
後半では、現在のビーバーやオオカミを利用した環境復元の試みや、色々な実例などが説明されていく。
新聞や雑誌、論文などで読んだりした話もあり、つい最近のような気になるが、存外10年以上前の話だったりするのに驚く(主観)。ちょっとした例えも面白いし、真面目にでも笑いを忘れずに、わかりやすく根気よく、リサーチし啓発しつづける姿に感動する。これもまたビーバー愛、もちろん「人」とは書いているが、白人の罪の歴史、先祖の犯した罪の贖罪も感じられるが、水豊かなアメリカの生態系をあるべき姿に戻す努力は素晴らしいと思う。色々と紆余曲折はあるだろうが、これから世界各地で破壊してしまった自然を世界各地で出来る限り復活させる努力をしていかねばならんと思う。
もちろん、残念ながら現在進行形で自然破壊している国や地域もあるが、、、。破壊して目先の利益だけを求めるのではなく、何か人間のストラクチャーを建築するにしても、できるかぎり在来の生物との共存を考えていきたいものだ。そのためにはまず、その土地の生態系を理解する必要がある。ほんの数十年前、幼児期に破壊時代の1つを生きた人間として、何十年後、何百年後、さらに先の未来に、失望されない”今”にしていきたいと思う。
p474
「核兵器が落ちてきたときに生き残るのはネズミやゴキブリだという人がいるが、私はビーバーに賭ける。」
「二〇世紀初頭、ビーバーは絶滅の危機に瀕しており、自然保護の助けを何としても必要としていた。二一世紀前半の今、「ビーバーの助け」を必要としているのは私たちである。きれいな水を貯め、洪水対策を立て直し、劣化した川を修復して、生物多様性を復活させるために彼らの力が必要なのだ。」

ビーバーだけでなく
全ての在来生物が環境に大切なんだなぁ、、と
つくづく感じさせられた本でした。

伐木しまくり
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