図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか?

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Swainson's thrush
フィールドでの識別で
”難易度高い”と言われる鳥種がありますが
こやつもそのうちの1種
そうなんですわ、どの分野でも
同定って、めっちゃおもろいんですが、
でも、最初のうちはどうもわからんのですよ、
一部の”あたおか”レベルの天才はおいといて、
私のような一般人がどうやって、
同定する目をやしなうのか?
どんな練習/訓練をすればいいのか?
というのが、とってもよくわかる本があります。
実は、さらっと読んで放置してたんですが、
先日、別件で再読したので、
改めてレビューしておきます。
須黒達巳『図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか?』
生きものの”同定”でつまづく理由を考えてみる
めっちゃ面白いです。
筆者の須黒先生はクモ屋で、私も愛クモ家の端くれとして、ハンドブックなど愛用させてもらっております。
もちろんクモの同定の話もあるんですが、特に面白かったのが、専門外のシダの同定をするドキュメントや、ハバチの同定。まさにリアルRPGです(昔、流行った、選択によって違うページに進んで、エンディングが変化する本。今でもビデオゲームではコモン)。最初にどんな図鑑やフィールドガイドを選ぶか、フィールドでの観察の時に、どういうところに目を付けるべきか、どの部分の写真を撮っておくべきかなど、なるほど、こういう風に説明すればいいのか!!目から鱗がぼろぼろぼろ!!私自身、色々と質問されたときに、うまく説明できずにモヤモヤすることがあるので、こうした書物は大変参考になります。
筆者の友人の鳥屋おでんやさんも登場されて、ウグイスの同定のところで、とてもいい説明を読むことができます。
よく、目をつくらんとあかん、と言われますが、
どうしたら”目”ができるのか?
というのが、よくわかる参考書、ハウツー本です。
昆虫、鳥、植物、糞、なんでも興味のあるものの同定をしたい!と、思い始めた人や、長いこと気になっているが、どうしても目が養われない、ていうか、なにをどう初めていいかもわからん、という人も、読んでみてはいかがでしょうか。
目から鱗が落ちること間違いなしかと
単に読むにも面白いので、おすすめです。
p80
「画像での同定が困難な場合もしばしばあるので、SNSでのやり取りは万能ではありません。」
「初期ほど、人に尋ねて教えてもらうという過程が、同定技術の向上にはほぼ不可欠。」
”ただし、付け加えておくと、同定に関して「詳しい人の意見は常に真実」ではありません”
同意ボタン連打
そこらへん、詳しい人も間違いますし、
自称詳しい人も多いので要注意でございます。
そして愛用しているハンドブックがこちら
表紙は自粛(笑)

須黒達巳『ハエトリグモハンドブック』
増補改訂版が先月出ました!
超絶神ハンドブック
美術書と言って良い(あははは)
なんせジャンピングスパイダー自体が美しい造形の生物なんですが、
なんせ写真がほんとに美しく、見やすい。
ということで、
最初の1枚目の写真にもどるんですが、
存外個体差がありすぎて、
沼るとどうしようも落とせなくなる
Swainson's thrushと
Grey cheeked thrushの識別。
答えはオリーブチャツグミ
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