ドエクル探検隊

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Northern saw-whet owl
野生のキンメフクロウって見る機会が少ないんだが、
なんせ、小さいうえに
昼に寝る場所は
超もじゃもじゃ好きなので、
こんな感じになっていて、見つけづらい。
昨日は朝からちょいドライブ鳥見して
お昼時にスーパーに寄ったら、
チャレで鳥友夫妻に遭遇。
ちょっと話して、楽しかった。
味付けの話になったが、
帰りの車で、
めちゃくそいろんな味付けが思い浮かび、
帰ってから調べまくった。
調べてたら、
自分のんでもアレンジ効きそうなのも出てきて、
クリップしておく。
ともかく、あれだけ
材料がたっぷりあるのだから、
1つに絞らずに、3つぐらいに分けても良いと思う。
ネタ富豪やん、
羨ましいねぇ。
さて、
人間をクチバシで殺せるほどの
キンメフクロウが出てくる童話
ていうか、童話とはいえ
猛禽の武器は爪にしないとねぇ。
クチバシで攻撃って、ないわー
草山万兎『ドエクル探検隊』
児童書なので、大人がどうこう言うのもアレなんだが、暗い。ダークファンタジーではなく、隠ファンタジーという感じ。図書館で平置きスペシャル棚にあったのが目につき、装丁の立ち耳白犬にめちゃくちゃ引かれて借りた。
装丁についている概要は、
「時代は1930年代。小学校を卒業したばかりの竜二とさゆりは風おじさんの家へ招かれる。動物の言葉がわかるおじさんの家には、神代に祖先をもつ個性豊かな動物たちが一緒に暮らしていた。ある日、この一家のもとにアンデス山脈にいるズグロキンメフクロウから手紙が届く。危機を知らせる差し迫った内容に、さっそく探検隊が結成され、一行は南米ペルーへと向かう。それは太古に巨大哺乳類が絶滅した謎に迫る大冒険の始まりだった。」
あらすじからは『ドリトル先生アフリカ行き』まるぱく的な『風おじさん南米行き』、という感じの印象を受けた。物語の序盤はモロドリトル先生和風変換。そしてキャラクターも大変素晴らしい。八咫烏のタケツノ、聖徳太子の愛馬の直系子孫5代目の黒駒、聖徳太子の愛犬6代目の雪丸、ニニギノミコトが高千穂の峯に天孫降臨したときに案内した猿田彦の遠い子孫ヒーコ(字名はキッキー、猿田彦が猿だったというのは酷い)、金太郎と相撲をとった熊の何代目かの足柄熊左衛門助ユウザ、サンコウチョウのベルカハヤ、タヌキのポンピーノとポンピーナ夫妻、イタチのゴッペ、ボノボのマーマン、ノウサギのチョウジなど。風おじさんは白犬雪丸に動物言語を教わってそだてられたので動物と話できるという、まさにドゥーリトル(笑)。が、しかし、最初のキャラ設定は面白いのだが、物語が動き出すと、うざいほどホラ吹きホラジ(ニホンカワウソ)とキッキー(ニホンザル)ばかり描かれて、げんなりする。人間3人も今ひとつ印象薄く、地味。そして、悲惨。出てくるキャラの多くが辛く悲しい体験をもっていて、それを披露して、可哀想ね、、ってしんみり暗い気分になっていく。闇落ちするわけでなく、それがどうってわけでもなく。南米に行っても、ご都合な移動や設定は多々あるが、冒険少なく、単に忍耐勝負的な、最後も延々と辛く悲しい思い出話と、多分辛い未来になる2人の訳あり孤児が現実に戻るというイニュエンドゥ、やりきれん、、。夢オチでなかっただけ、ありがたいが。就職直前で短い置き手紙だけで突然居なくなり(しかも養父母宅)、南米で長期にわたり過ごし、するっと帰宅して元の生活に戻れるものだろうか?(無理)。関係者各位への迷惑度もすごいと思うが、、。とはいえ、夢落ちならぬ異世界落ち(言及していないので個人的な妄想)で、時間的には1分ぐらいしか経ってないとか、そういうのかもしれない。
伏線回収もないし、なんというか、フィールドワークでお年寄りのまとまってない思いつくままに話てもらった戦争体験を聞いている気分になった。別に変わった動物がでてくるわけでもなく、バトルシーンもナニだし、風おじさんがいまいちキャラ弱く、行動も、ほんと100年前の博物学的で(設定が昭和初期なのでそれでいいんだが)、今の子供向き??令和ファンタジーなのでもう少し現代に寄せたところがあっていいのでは?と、思わんでもない。最初にドリトル先生を連想させたのが敗因かもしれないが、私のようなドリトルガチファンでもない、未読の人が読むと楽しいのかもしれない。
童話ってこんなに読むのしんどかったっけ?と、疲れた作品でした。
(超個人的な感想です)
挿絵は素敵でした。
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