ネッシーに学ぶ生態系

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Marsh harrier
イギリスにはいろんなタイプの”公園”がある。
昨日は降る予報ではなかったが、
15時すぎから雨
ということで、撤収
コサメサメエゾのフライキャッチャー3種DAYコンプ
サメはFOSで好きな鳥種なのでとても嬉しい。
オオルリ、キビ、メボムシ、
クロツ、マミチャとまあ
ここ数日のメンツに変化なし。
花里孝幸『ネッシーに学ぶ生態系』
題名と最初の数ページが面白かった。そして内容はある意味センセーショナル。顎が落ちた。
ネッシー、かの有名なGBのネス湖に住むという、UMA
ほんまにおるのかどうかはともかく、存在すると過程して、ネス湖に果たして生息できるのかどうかを真面目に科学するという、科学書。ネッシーをプレシオサウルスかそれに似た大型の動物と仮定する、目撃記録がすくないので、多くの時間を水中で暮らしているとする。となると、陸上の生物は餌にしていない、湖水中の生物、体のサイズから植物プランクトンやみじんこではなく魚を食べると仮定(なぜ、草食設定もしないのかは疑問)、で、最近は”恐竜”が恒温だったという説も有力なので、恒温と変温、体重も数百キロ幅で何パターンか用意して熱量計算し、さらにネス湖のリソースデータも用意されている。とても面白い。面白かったのは数字の話が多かった前半で、中盤から筆者の”感じ方”というか、主観がちょっとナニな文章が気になる。で、後半、ハクチョウの話になり、冬に餌付けしてハクチョウを集めている批判的な文章が書かれている。餌をやるから日本への飛来数が増えている、増えすぎて餌のコストが賄えないとかなんとか、多分、そこらへんのよくわかっていない記事をまに受けているのだろうと思う。コハクチョウらしき団体が川面にびっしりと浮かぶ写真が添えられている。まず、日本に飛来するオオハクチョウとコハクチョウがすべて、餌付けされている場所だけで越冬するわけではない、というのが欠落している。もちろん、筆者が見た餌付けの場所での話だけがベースになっているので、かなり偏った意見になっている。その場所では、初めは100羽だったものが500羽になり、餌資金を集めるのに苦労しているということだ、筆者はそんなに集めてどうするのか、と書いているが、それはその通り同意する。羽数が多ければ多いだけ観光客が増えたりするんだろうか?そこらへんは私にはわからない。単純にnaiveなので餌をやりたい欲望(支配欲的な?)なのかもしれない。500羽集まって、100羽ぶんの餌だけしかなければ、近隣の田んぼで落穂でも食うか、食えるところに移動するだろう。ハクチョウ的には問題はない。食えるし、団体だと安全なのでねぐらとして止まっていると言える。そして、実際日本に飛来するほとんどのハクチョウ種は餌やり場ですごしているわけではない。そこまでならまだしも、さらに続くのが、日光の話。筆者が気に入っている写真だと、添えられているのが、日光の湯の湖とコブハクチョウ2羽。本書には書かれていないが、調べたところ、1964年(外来種問題認識のほぼなかった時代)に観光客誘引のために、冬以外の湯ノ湖にも水鳥が欲しいという地元の要望で、皇居から湖に連れてこられた1つがい2羽のコブハクチョウ、その後繁殖もした、というのが真相で(現在はいないそうだ)、当時は「白鳥の湖」として紹介され、実際にコブハクチョウ目当てで観光客が増えたらしい。
初秋の大自然と、人為的に持ち込まれたコブハクチョウを「自然で美しい」と感じ、逆に長野のハクチョウの越冬地の川での大量のハクチョウを「異質」と感じている。この辺りの文章、あまりにもオカシイので、私の日本語読解能力が悪いのか?と何度かしっかり読んでみたが、やっぱり理解に間違いはなかった。鳥屋の私的に、鳥の生態を考えると、冬に越冬地でギュウギュウに群れる水禽は自然で、真夏に観光地で餌をねだるコブハクチョウは異質でしかないのだが、そこらへん、生態系のカロリー計算だけを考えると、在来種や人工的にもちこまれた種は気にしないのか?と思ってしまう。個人的には度をこした水禽への餌付けは昭和の負の遺産だと思っているが(自分の家の庭や公園に1週間に1リットルほどの種を出すのと比べてのこと。水質汚染を考えて、水中へのカロリー投下は控えるべき。世界で少数残っている水禽の餌付けは陸上で行われていることが多い)、全ての鳥が餌場にきているわけではない。イギリスの都市公園での餌やりなども、深く調べることなく、上っ面で述べられている。都市型の生活にある程度適応した個体が、人間と近いところで生活し、筆者の目についているだけである、というのを理解するべきかと思う。ハクチョウや大型の渡り水禽、そのた鳥類について述べるなら、もうすこし調べて知識を得てからのほうがいいのではないか。
残念ながら、筆者の”自然”の感覚や美的感覚が、私とは非常にかけ離れているので、つっこみどころ満載であったが、それが逆にインタレスティングではあった。鳥に興味がない人が、どんなふうに思っているのか、という一例を知ったような気がする。
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