ナポレオンを咬んだパグ、死を嘆く猫
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Raven
うおお、
さっき日付間違ってた
今日は7日やん、休みが変則すると
ややこしなる
ボケてて怖い(自分が)
昨日は起きぬけが雨だったが
7時すぎには雪になり
9時ごろには上がっていた。
なんやかやと用事、処方箋回収
鳥見
先週金曜新刊物件(ガタ発売日月曜)回収
マッシュルもサカモトも盛り上がってきた。
オトメの帝国、ヒロアカも安定の面白さ。
夕方の光量の足りない時間になって
太陽が出てきた。
そんなんよな、、
ミミ・マシューズ 川副智子
『ナポレオンを咬んだパグ、死を嘆く猫: 絵で見る人と動物の歴史物語』
"The Pug who Bit Napoleon, Animal Tails of the 18th and 19th Centuries"
by Mimi Matthews 2017
ナポレオンを咬んだパグ、ジョゼフィーヌが溺愛していたあの有名なパグの話で始まる。18th〜19th世紀の動物がらみのストーリー短編集。有名な話ばかりではあるが、カラーでたくさんの図版がはいっているので、とても楽しい。実際に鑑賞したことのある絵画も多く、主観的にも盛り上がる。
犬:
ジョセフィーヌ・ド・ボアルネのパグ、フォーチュネ
アレキサンダー・ホープのグレートデン、バウンス
ホレス・ウォルポールのスパニエル、トントン
バイロンのニューファンドランド、ボースン
ヴィクトリア女王の夫アルバート公のグレイハウンド、イオス
エミリー・ブロンテのピットブル、キーパー
略奪品ペキニーズ、ルーティ
切り裂きジャックの捜査犬、ブラッドハウンド。
グレイフライアーズ・ボビーをはじめ、
主人を亡くしモウンする犬たち。
猫:
サミュエル・ジョンソンの猫
ハイドバーク水晶宮のキャットショウ
ヴィクトリア朝時代の猫訴訟、猫の葬儀
未婚の高齢女性と猫
馬と家畜:
馬画家ジョージ・スタッブス
チャールズ・グリーンと空を飛んだポニー
ペットのロバ盗難事件(1843年頃)
ピカデリーの山羊
鳥:
ホレスウォルポールの知人、マダムショワズールのオウムと猿
マルメゾン城のコクチョウ
ディケンズのワタリガラス
ニューヨーク州連隊のメンドリ(南北戦争)
ポータブルウサギ
爬虫類と魚類:
テムズ川の人食いサメ、ワニ
珍奇なペット:
リッチモンド公爵とドナレイル子爵の狐
ノミのサーカス
やはり、犬の話が大変多いのは、
犬がより人間に密着して相互関係をもって暮らしている上に、
文書や絵画などで残っているものが多いからであろう。
ノミのサーカスは懐かしい、子供の頃に夢中になって読んだ。
アニメもよく見た記憶がある。
ものすごくたくさんある動物絡みの話の中でも選ばれているだけあって、
とても興味深い事例が多い。
個人的に好きなのは、イオスの話とノミと、ディケンズレイブン。
ディケンズの『バーナビー・ラッジ』に出てくるグリップ(ワタリガラス)は、今もフィラデルフィアの無料図書館に所蔵されている。が、今もほんまにあるかと、ちょっとブラウズしてみたら、
なんと和名がフィラデルフィア自由図書館となっていた。
Free Library of Philadelphiaという名前なので、
てっきり、無料Free of chargeのことだとおもってたが、
そっち?!って、驚いたので
念のため、調べてみたらば、
やっぱり無料の意味のFreeだった。
大金持ちが寄付をして、公衆が無料で使えるように
ちゅうことらしい。
ま、そりゃええんだが、
そのフィラデルフィア無料図書館に飾られている
グリップとその後継ワタリガラスがモデルになって、
ディケンズの名作が生まれ、
その作品にインスパイアされたポーが
あの、超有名な『大鴉』を産んだ。

Quoth the raven nevermore
(ちなみにこの写真のケースは私の薬入れ)
ポーもディケンズを読んだことがない人でも、
あ、このクオートしってる!って言うと思う。
こうして、挿絵たっぷりで、
ちょっと面白い小話読むのもすんごい楽しいねぇ。
訳なので、まあ、色々とナニなところはありますが、
いい本やと思います。
ワタリガラス
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ロンドン塔のワタリガラス
ディケンズ好きならば
一度は見ないと済まない。

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